栽培地域を選ばないヤーコンの非可食廃棄部分を活用するヤコノール®は、全国各地の農業を活性化し、循環型の社会作りに貢献する新エネルギー源です。ヤコノール研究所では、バイオエタノールの製造だけでなく、原料を最大限に活用して、無駄のないエネルギー生産を目指しています。
燃料用ペレットと肥料の製造
ヤーコンの茎葉には多くの繊維質が含まれており、バイオエタノールの製造工程で残留固形物が生成されます。わたしたちは、この残留物から工場のボイラー施設などで利用できる燃料用ペレットを製造します。これも立派なバイオ燃料です。
またヤコノール®の蒸留工程で発生する発酵後残留液は、園芸用の有機肥料として再生させます。
自治体と作り上げる循環社会
ヤコノール研究所は、福島県天栄村役場およびヤーコン農家組合の協力を得て、ヤコノール製造の実証試験を行ってきました。
同村では、特産物としてヤーコンを生産していましたが、年間200トン以上の廃棄部位が発生していることが問題視されていました。わたしたちは、これらの廃棄作物をバイオ燃料や肥料に再生すると同時に、同村のPR活動にもつなげたいと考えています。
このような自治体・作物生産者・エネルギー製造業者という三者の循環型農業モデルが確立すれば、全国の他の地域でも同様の事業を進めることができ、各地の休耕地の活用や過疎農業の活性につながるはずです。
わたしたちは、そうした地産地消の地域活性化を目指しています。