ヤコノール研究所では、2010年後半から2011年前半にかけて、福島県天栄村の協力を得てヤコノールの生産を行い、その収量について集計しました。ヤーコンから得られるエタノール収量実績値と、糖質系バイオマス作物から得られるエタノール収量を比較します。
ヤーコン(イモ)/0.352~0.564
ヤーコン(茎葉)/0.288
テンサイ/0.744 ※
スイートソルガム/0.605 ※
サトウキビ/0.491 ※
▲作物/1平方メートル当りのエタノール収量(リットル)
※出典:『エネルギー作物のバイオ燃料収量等の推計方法』新エネルギー・産業技術総合開発機構
ヤーコンイモと茎葉から得られるヤコノールは、イモの品種や環境条件によって変動するものの、合計すると最大で1平方メートル当り0.852リットルとなり、糖質系バイオマス原料の中で比較的高い数値が得られました。
今回の調査では、“糖質”に注目してエタノール収量を比較しました。ヤーコンは繊維質の多い作物であるため、近年実用化されているセルロース系バイオマス原料にもなります。わたしたちは、セルロース糖化技術を導入したヤコノール収量の向上についても、研究・調査を続けていきます。